パリ三つ星「ル・サンク」ディナー体験記|Epicurean Escape Menu 実食レビュー【2025年】

「いつかは本場パリで“三つ星フレンチ”を──」そんな十年来の憧れを胸に、ついに踏み入れた聖地がフォーシーズンズ・ホテル・ジョルジュサンク内レストランLe Cinq

世界一周旅のハイライトを飾った同店で、ミシュラン三つ星の真髄とも言えるコース Epicurean Escape Menu を 堪能した記録を、写真とともに余すところなくレポートします。

円換算について: 本記事では 1 € = 157 円(2025 年 3月当時のクレジットカード決済レート)で計算し、ユーロ表記の後に円換算額を併記しています。

目次

基本情報

レストラン名 Le Cinq
ミシュランの掲載 ミシュランガイド三つ星ホテルとして掲載
場所 フランス パリのフォーシーズンズ ホテル ジョルジュ V内にあり
訪問日 2025 年 3 月(ディナー)
予約 opentableで 1 週間前にオンライン予約
ドレスコード ジャケット着用。それ以外は旅装備の範囲でも問題なし
着席位置 サロン中央付近(隣卓まで十分な間隔)
来店目的 フランス旅行の記念に“最高峰フレンチ”を体感
所要時間 19:30 入店 → 22:30 退店(約 3 時間)

アクセス

住所:31 Av. George V, 75008 Paris,

今回はシャンゼリゼ通りからUberで移動しました。渋滞の影響で歩くのと大差ない時間がかかってしまいました。

店内の雰囲気 & サービス

  • インテリア: 宮殿のようなシャンデリアと大理石の柱、卓上は純白リネンと銀食器で統一。テーブル間隔が広く、周囲を全く気にせず会話を楽しめる。
  • サービス: 英語も怪しい筆者に対し、スタッフは終始にこやか & 丁寧に英語で接客してくれた。
    料理説明は速度を落としてくれ、最後はスタッフ自ら写真&動画撮影を提案してくれた。
  • 撮影可否: 全皿撮影 OK。フラッシュ不可のアナウンスなし。
  • メニュー:フランス語と英語の併記 日本語メニューはなし
旅女子あや
フランスの三つ星レストランはまるで宮殿の中のようで夢のような時間だったわ!

Epicurean Escape Menu (595 € ≒ 93,415 円/人)

1. Canapés|ミゼットコーンのキャビア

  • 味わい: まろやかなキャビア塩味とサーモンタルタルの甘み。
  • 香り: 海藻のミネラル+軽い燻香。
  • 食感: 外カリッ×内トロ。
  • 驚き: 溶岩石のような器に光るゼリーキューブがステージ照明!
  • 実食メモ: ファーストバイトから“次の皿が待ちきれない”加速度が付く。

2. パン & 発酵レモンバター

パンとレモン型バター

  • 小麦の甘み全開バゲット×ヨーグルト香のフレッシュバター。
  • 実食メモ: レモン型バターは塩分控えめで、パンのおかわりを我慢するのが一番ツラい試練。

3. Black Truffle from Vaucluse – Potato Gnocchi

トリュフとニョッキ

  • 森林系ブイヨンにもちもちニョッキ。トリュフスライスが惜しげもなく降り注ぐ。
  • 実食メモ: ソースが「飲める」レベルで濃厚。パンを浸して一滴残らず回収。

4. Scallops Sautéed in a Casserole – Flavours of the Forest

帆立の小鍋料理

  • レア火入れの帆立+ベーコンの塩気+ハーブバターの三重奏。小鍋サーブで音と香りが立つ。
  • 実食メモ: ベーコンの旨味オイルが帆立に染み込み、口の中で“森のスープ”が完成。

5. Matured Ossetra Caviar & Buttermilk – Warm Smoked Salmon

スモークサーモンとキャビア

  • 低温スモークのサーモンに酸味ある泡ソース、キャビアのコクがアクセント。
  • 実食メモ: 温×冷の対比で脂がさらりと流れ、コース中盤の胃がリセット。

6. Pistachio Sorbet with Citrus Flavour – Lobster Bisque

ピスタチオソルベとビスク

  • 甲殻エキス全開の濃厚ビスク+ナッティなソルベが意外な好相性。
  • 実食メモ: シトラスの香りがふわり。ここで温度差&甘塩っぱい要素を挟む構成が憎い。

7. Charcoal Roasted Doe – Smoked Mustard

炭火焼きの鹿肉

  • 赤身の甘みと鉄分、ビターな炭火香。マスタードの燻製風味が肉を引き締める。
  • 実食メモ: 真っ黒ソース×翡翠色の皿で“闇と森”を一皿に閉じ込めたよう。

8. Crunchy Grapefruit – Preserved & Raw

  • 上層カラメリゼのほろ苦甘さと生果肉の酸味がメリハリ。
  • 実食メモ: シャリッ→ジュワッの二段食感が楽しく、口が一気に爽快モード。

9. Dairy Iced – Yeast Flavours

デイリーアイス

  • 牧草香あるミルクアイスにパン酵母の塩気がほのかに残る大人味。
  • 実食メモ: シンプルなのに銀箔&白トーンだけで“雪玉”のような存在感。

10. Chocolate & Hazelnut Crisps / 他ミニャルディーズ

チョコレートとミニャルディーズ

  • 左:濃厚ジャンドゥーヤ、中央:柑橘ジュレ、右:青リンゴ系の爽快感。
  • 実食メモ: 透明ブロックの台座でスイーツが宙に浮いたよう。最後までプレゼンに抜かりナシ。

11. Chocolate Trolley|マシュマロ & プラリネ

チョコレートトロリー

  • ビターチョコのキレとふわシュワの自家製マシュマロで甘味バランス◎
  • 実食メモ: 皿の金縁と白黒コントラストがクラシカル。胃に余裕があれば無限に食べたい…

12. The Pastry from My Childhood

幼少期の思い出タルト

  • 濃厚ガナッシュ+ヘーゼルナッツ、バニラシャンティで後味は軽やか。
  • 実食メモ: クリームが薔薇の花びら絞り。皿一面に散らしたカカオパウダーで“遊び心”満点。

ドリンク & 支払い

品目 ユーロ 円換算
コース ×2 1,190 € ≒ 186,830 円
ミネラルウォーター(エヴィアン) 15 € ≒ 2,355 円
白ワイングラス(シャブリ “Dauvissat 2020”) 38 € ≒ 5,966 円
赤ワイングラス(サンセール “Cul de Beaujeu 2007”) 38 € ≒ 5,966 円
カクテル(Bloody Mary) 34 € ≒ 5,338 円
赤ワイングラス(Nuits Méd F&S 2017) 58 € ≒ 9,106 円
赤ワイングラス(Château Gloria 2015) 58 € ≒ 9,106 円
赤ワインにも使うブドウのブドウジュース 28 € ≒ 4,396 円
小計 1,459 € ≒ 228,163 円
チップ 150 € ≒ 23,550 円
合計 1,609 € ≒ 251,713 円

支払いは クレジットカード(VISA) で一括決済。
チップ 150 €(約 2.4 万円)はサービスへの敬意を込めてサイン追加しました。

総評 ★★★★★

  • ハイライト: 炭火鹿とトリュフニョッキは「フレンチの究極」を感じた衝撃皿。サービスは語学力を補って余りあるホスピタリティ。
  • 改善点: 価格は“特別な夜の投資”級。気軽にリピートは難しい。
  • 再訪意欲: ★★★★★(財布と相談しつつ、次はランチコースも試してみたい)

Bon appétit!

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この記事を書いた人

世界を巡る旅行が大好きなフリーランサー。新しい文化や歴史に触れることで、多彩な視点から旅の魅力を伝えます。旅の思い出や役立つ情報を、皆さんと共有したいと思っています。

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