北京に4泊5日滞在して、主要な観光地・テーマパーク・ローカル飯・高級料理まで一通り回ってきた。
結論から言うと、北京の物価は「安いものは激安、高いものは東京以上」で、振れ幅がかなり大きい。
ここでは、2025年11月に実際に支払った金額だけに絞って、旅行者目線で北京のリアルな物価をまとめる。旅の予算を組む時の参考にしてほしい。
※レートは 1元=22円 で計算(「100元(約2,200円)」のように併記)。
空港・移動・入場料
空港スタバ(北京首都国際空港)
- フラペチーノ類:30〜39元(約660〜858円)
- トフィーナッツラテ:38〜44元(約836〜968円)
- ティーラテ類:26〜35元(約572〜770円)
- サンドイッチなど軽食:29〜41元(約638〜902円)
日本とほぼ同じ〜やや安いくらい。空港価格としては妥当。
Didi(配車アプリ)
- 空港 → 北京南京ホテル(約1時間)(XL・高級ミニバン):172.9元(約3,800円)
- 北京南京ホテル→POPLAND: 44.38元(約980円)
- 北京南京ホテル→ユニバーサルスタジオ北京: 67.84元(約1,500円)
- 北京南京ホテル→北京動物園: 35.42元(約780円)
- 市内の近距離(10分前後):10〜20元(約220〜440円)
市内移動はとにかく安い。10分程度の距離なら日本の初乗り以下で収まる。
POPLAND、ユニバ、北京動物園はそれぞれ25~40分程度かかったがそれでも780~1500円程度と安い。
長距離移動も日本に比べたら断然安い。 スーツケースがたくさんあるためXLにしたが 通常サイズなら2/3程度で乗れる。
POPLAND(ポップランド北京)
- 料金表
- 通常日入場:88元(約1,936円)
- 繁忙日入場:118元(約2,596円)
- 園内の賞品付きゲーム:1回 30元(約660円)
テーマパークとしてはかなり安い部類。日本の1/3~半額くらいの感覚。
北京動物園
- 購入画面
- 入場料(大人):14元(約308円)
- 入場料(6〜18歳):7元(約154円)
- 園内カート(電動カート):10元(約220円)
パンダも見られてこの値段。正直、安すぎるレベル。
万里の長城(慕田峪長城)
- 記念メダル自販機:1枚 30元(約660円)
プライベートガイドツアー 8時間
Veltraの 【日本語ガイド付】北京わがままチャーター(8時間) で 万里の長城(慕田峪長城)、天安門、故宮の日本語ガイド付きプライベートツアーで回った。
- ツアー基本料金(1~3人): 43,740円
- 故宮博物館入場券(一人分): 1,570円
- 慕田峪長城入場料(シャトルバス・リフト/スライダー料金込み) 4,733円
天安門・故宮もガイドありの列が短かったりトラブルの芽も摘んでくれてガイドさん様々だったわ!
ユニバーサル・スタジオ北京(Universal Beijing Resort)
入場料・エクスプレスパス
- 1日指定日チケット(大人):528元(約11,616円)
- 大人2名:1056元(約23,232円)
- 単品エクスプレスパス:120〜180元(約2,640〜3,960円)
チケット価格は日本のUSJとほぼ同等。エクスプレスも同じくらい。
ユニバーサルシティ(パーク外)
- 露店のコーラ 500ml:18元(約396円)
カンフーパンダゾーンのレストラン
- 海鮮麻婆
- メニュー
- Family Feast(ファミリー向け盛り合わせ):228元(約5,016円)
- 麻辣香鍋:98 / 110元(約2,156 / 2,420円)
- 海鮮麻婆豆腐:72 / 84元(約1,584 / 1,848円)
- 前菜(無骨鶏爪など):60元前後(約1,320円前後)
- デザート:20〜45元(約440〜990円)
- ドリンク:8〜30元(約176〜660円)
テーマパーク内としては日本より少し安いくらい。
Kung-Fu Snacks(軽食スタンド)
- 豚足煮込み:52元(約1,144円)
- 鴨砂肝(ピリ辛):48元(約1,056円)
- 紅油抄手:48元(約1,056円)
- Poデザート:45元(約990円)
- フルーツゼリー:32元(約704円)
- フルーツカップ:30元(約660円)
- マシュマロクッキー:18元(約396円)
ローカル飯(安くて旨いゾーン)
南門烤鴨(ローカル北京ダック店)
- 北京ダック 1羽:268元(約5,896円)
- その他の一品料理:28〜88元(約616〜1,936円)
日本の北京ダック専門店より明らかに安い。味も十分。
万記麻辣湯(マーラータン)
- 材料
- 好きに食材を選ぶ
- レジで精算
- 10分後、麻辣湯を運んでくれる
- 2人分合計:124元(約2,728円)
具材を好きに入れてこの値段。1人あたり1,300円前後でお腹いっぱい。
老北京爆肚粉(露店)
- 爆肚(ピリ辛内臓入り春雨):35元(約770円)
観光地周辺の飲食
万里の長城前のカフェ
- サンドイッチ:28〜39元(約616〜858円)
- サラダ:32〜39元(約704〜858円)
- 小籠包:28元(約616円)
- 牛肉麺:38元(約836円)
- ドリンク類:15〜20元(約330〜440円)
観光地ど真ん中にしてはそこまで高くない。
北京動物園内 パンダカフェ
- パンダラテ:35元(約770円)
- 笹の筒の飲み物(熊猫竹棒):30元(約660円)
- パンダアイス:18元(約396円)
- ミルクティー/フルーツティー:22〜28元(約484〜616円)
- 限定カップ付きセット:168元(約3,696円)
キャラものカフェとしては常識的な価格帯。
お土産・スイーツ
ホテル周辺のお土産屋(真空パック北京ダックなど)
- 北京ダック真空パック(大):38元(約836円)
- 小パック:20〜28元(約440〜616円)
GODIVA × POPMART コラボ
- ウサギ型チョコ缶:159元(約3,498円)
- ピンクの車型ギフト缶:359元(約7,898円)
- 小箱:109元(約2,398円)
- ホワイト×ゴールド限定BOX:599元(約13,178円)
- GODIVA × POPMART(ラブブ)限定「ヘーゼルナッツチョコツイストソフト」72元(約1,580円)
完全に「自分へのご褒美」価格。ラブブ好きには刺さる。
ラブブ好き友達へのお土産にもラブブ型のチョコは喜ばれたわ!
マッサージ・スパ
良子足浴(Liangzi Foot Bath)
- 足湯コース:228〜498元(約5,016〜10,956円)
- 全身マッサージ:288〜398元(約6,336〜8,756円)
- 精油SPA:498〜688元(約10,956〜15,136円)
- オプション(角質取り・耳掃除など):98〜128元(約2,156〜2,816円)
日本のマッサージと同等か、やや安い程度。
個室で室内広かったことを考えると日本の高級スパレベルなので それと比べると格安
大董(Dadong)高級北京ダック店
北京でもトップクラスの高級北京ダック店。
味・演出ともに別格で、価格も観光客向けではなく完全にラグジュアリー帯。
北京ダックを食べるならここ!とガイドさんに勧められて来たお店
北京ダック
- 切り分けた結果
- 自分で巻いて食べる
- メニュー
- “酥不腻” 北京ダック:398元(約8,756円)/羽
半羽の設定がなく食べきれるか不安だったが2人で完食できた。
フカヒレ料理
- フカヒレスープ
- メニュー
- フカヒレ姿煮(中サイズ 180g):540元(約11,880円)
- フカヒレ(フィレ型):368元(約8,096円)
海老料理
- エビマヨボール
- メニュー
- 奇妙虾球(エビボール)S:158元(約3,476円)
- 奇妙虾球 M:237元(約5,214円)
- 奇妙虾球 L:316元(約6,952円)
紹興酒(黄酒)
- 古越龍山20年:288元(約6,336円)
- 紹興酒 10年:238元(約5,236円)
- 紹興酒 20年:358元(約7,876円)
- 紹興酒 30年:618元(約13,596円)
メニュー見てもわからなかったからChatGPTでお薦めの紹興酒を教えてください、を中国語に翻訳してこれを選んでもらったわ!
白酒(ハイエンド)
- 汾酒 20年:1180元(約25,960円)
- 老白汾酒 15年:598元(約13,156円)
- 口子窖 10年:480元(約10,560円)
高級中華:ペニンシュラ北京「黄廷(Huang Ting)」
せっかく中国に来たのだから本格的な中華料理のフルコースを食べてみたい、とペニンシュラホテルのHuangTingへ。 前日にホテルのコンシェルジュで予約したい、と英語でお願いしたところ無事予約できた!
コース料理 Chef Hide’s Tasting Menu
CHEF HIDE’S TASTING MENU:1,288元(約28,336円)/人
- 凰庭烧味拼盘
Huang Ting Barbecued Platter(凰庭特製バーベキュープレート) - 葱油竹蛏皇
Marinated King Razor Clams with Shallot Oil(大ハマグリの葱油マリネ) - 咸柠檬炆唐排
Double-Boiled Pork Ribs with Preserved Lemon(塩漬けレモン入りの豚スペアリブ煮込み) - 花雕美蛟蒸龙虾球
Steamed Boston Lobster with Egg White and Hua Diao Wine(ボストンロブスターの卵白蒸し・花彫酒の香り) - 陈皮汁酥皮牛小排
Crispy Australian Beef Short Rib with Tangerine Peel(オーストラリア牛ショートリブの陳皮ソース添え) - 海胆焗香煎黄鱼面
Braised Noodles with Yellow Croaker and Sea Urchin(黄魚とウニの焼き煮込み麺) - 黑芝麻锦鲤布丁
Black Sesame and Milk Pudding(黒胡麻ミルクプリン)
ペアリング
- ワインペアリング:298元(約6,556円)/人
中国のワイン中心にセレクトされて美味しかった - ティーペアリング:128元(約2,816円)/人
高級食材
- 燕の巣(Bird’s Nest):498〜508元(約10,956〜11,176円)
- アワビ:488〜1,288元(約10,736〜28,336円)
人生初のツバメの巣。ぷるっとした食感が不思議な料理だったわ
実際の支払い(2名分)
- 小計:3,510元(約77,220円)
- サービス料 16.6%:582.66元(約12,819円)
- 合計:4,092.66元(約90,039円)
北京でもトップクラスの価格帯。東京の高級中華と同じくらい、もしくは少し高い。
まとめ|北京の物価は「超安い」と「超高い」が同居している
実際に歩いてみて感じた北京の物価はざっくりこうなる。
- ローカル飯:日本の半額以下(マーラータン・ローカル北京ダック・露店など)
- 観光地・テーマパーク:日本と同程度(ユニバ北京、長城前カフェなど)
- 高級店:東京と同価格帯〜やや高い(ペニンシュラ中華、GODIVAコラボなど)
特にインパクトが大きかったのは、
- 北京動物園の入場料 14元(約308円)
- POPLANDの入場料 88元(約1,936円)
このあたりは、日本の感覚からすると「本当にこの値段でいいの?」というレベルの安さだった。
一方で、ペニンシュラの高級中華でフルコース+ペアリング+燕の巣を頼むと、2人で約9万円。
「庶民的な部分は激安、ラグジュアリーは完全にグローバル価格」というのが、いまの北京のリアルな物価感だと思う。
これから北京に行く人は、ローカル飯と高級店をうまく組み合わせると、出費もメリハリがついて満足度も高くなるはず。















































































