北京市心から6時に出発し、朝の澄んだ空気の中で訪れたのは 慕田峪長城。その後、昼食をはさんで 天安門広場・ 故宮(紫禁城) へという、実体験に即した1日モデルプランを詳細にご紹介します。プライベートガイドツアーを活用し、所要時間・混雑・決済事情まで包み隠さずお伝えします。
北京で絶対に外せない歴史スポット3選
北京観光初心者がまず押さえるべきスポットは、万里の長城(慕田峪長城)・天安門広場・故宮の3つ。
特徴を整理すると以下の通りです。
- 万里の長城(慕田峪長城):北京市街から約75km、アクセス良好で混雑少なめ、リフト&滑り台付きで体験+景観両方を満たす。
- 天安門広場:中国近代史の象徴。入場・セキュリティが厳しいため、時間と準備を要する。
- 故宮(紫禁城):明・清を通じて皇帝が居住した宮殿。チケット予約・入場手続きでつまずく人が多い。
この3箇所を1日で回るなら「朝1:長城 → 昼食 → 午後:市内観光」という流れが圧倒的に効率的です。そこで次に、行程を体験レポート形式で紹介します。
万里の長城(慕田峪)の完全攻略
アクセス方法:プライベートガイドツアー利用(VELTRA)
今回はVELTRAで「【日本語ガイド付】北京わがままチャーター(8時間)」を予約し、6時にホテルピックアップで出発。北京市中心部から車で1.5時間、渋滞を避けて早朝にアクセスできたため、長城到着も余裕ありでした。慕田峪は他の部分より観光客が少なめで、ゆったり見られる利点があります。
入り口でパスポートによるチェックがあるためパスポート必須です。
リフトで登って滑り台で下山!体験レポート
斜面がきつい場所を避けるため、リフトで登り、帰りは滑り台(トボガン)で下るルートを選択。慕田峪長城では「滑り台で下山できる数少ないセクション」として知られています。
- 行きのリフト
- 帰りの滑り台の乗り物
- 3分半の長い滑り台
滑り台はスティックを前後に動かすことで自分で速度調整でき、スリルと安心感を両立。滑りながら眼下に広がる景色を眺められる、唯一無二のアトラクションでした。ガイドにも「ここは子連れやアクティブな観光客に非常に人気」と言われるのも納得です。
歩いてわかる!傾斜・階段・景色の魅力
ウォッチタワー間の階段やアップダウンは思った以上に本格的。特に石段は幅も高さもバラバラで、足元に集中しないと危険。リフト+滑り台を使っても万里の長城に到着後はすべて歩きなので、スニーカー推奨です。
おすすめの時間帯と滞在時間の目安
6時出発で現地着が8時前。観光客が増え始める10時台には下山し始めることができ、非常にスムーズ。
リフト一番乗りでついた時は貸し切り状態。
滞在時間は2〜3時間が目安です。午前中の静かな雰囲気で長城の荘厳さを満喫できました。
10時過ぎに帰る際は観光客がいっぱいになっていたので朝一に到着していて大正解! たぶん10時過ぎ着だとリフトも滑り台も順番待ちになること必須です。
ガイドさんが言うには混雑時は1時間以上待つこともあるそうです。
ドローン配達サービスは終了済み

ドローンによる飲食物配達サービスは一時話題になりましたが、現在はすでに終了しています。
現地では「ドローン禁止」の看板が設置されており、安全面や規制強化の影響が考えられます。
実際に体験してみたかっただけに、残念に感じました。

午後の天安門広場観光
- 天安門
- 天安門広場
セキュリティチェックの流れ
天安門広場への入場には身分証(パスポート)の提示が必須で、荷物検査も行われます。セキュリティはかなり厳重で、禁止物(スプレー缶・大きな三脚・旗など)を持ち込むと通過できません。
また個人で行った場合と 認定ガイドと行った場合でセキュリティチェックの列が別々で、個人の列の方が圧倒的に長かったです。
自分達は15分程度でセキュリティチェックを抜けられたけど、個人のセキュリティチェック列は非常に長く、1時間はかかりそうな印象でした。
ガイドさんが言うには個人の列の方がチェックの内容自体も厳しいとのこと
セキュリティチェック・持ち込み荷物の注意点
事前に余計な荷物は持ち込まないように、と言われてはいたけど いざセキュリティチェックを受けてみると空港よりも厳重でした。
X線の機械を通した後カバンの中をあけて一つずつ出されて確認されたし、X線のゲートを通ったにもかかわらず服をまくられました。
また万里の長城用に持ってきていた360度カメラをプロジェクターではと疑われて 取り上げられそうになりましたが、ガイドさんがうまいこと説明してくれて事なきを得ました。
午後に行って気づいた混雑と注意点
午後の時間帯は国内外の観光客で混み合います。待ち時間も発生しやすいため、荷物は必要最低限に絞るのが得策。写真撮影は周囲を見ながら、人混みを避けて撮るタイミングが重要です。
セキュリティチェックが厳重だったり兵士らしき人が見張ってはいますが、天安門だからと特別なにかあるわけではありませんでした。 印象としては中国人が多かった気がしますが、欧米系の人や韓国系のツアーも来ていました。
一方で日本人はほぼなし。 天安門・故宮を通じて他のグループの日本語を聞いたことは一度もなかった気がします。
故宮(紫禁城)観光のポイント
チケット予約と公式アプリの使い方
故宮のチケットは事前に公式アプリで予約が必要。特に繁忙期は即完売するらしく開始直後の7日前に即確保すべき。パスポート情報を事前入力し、入場時に提示します。
今回はプライベートガイドを依頼したのでガイドさんが事前に手配してくれました。
薬屋のひとりごとを思い出した場所
故宮の敷地を歩いていると、人気アニメ・小説『薬屋のひとりごと』の世界観を思い出さずにはいられません。中庭に面した建物配置や回廊のつくり、官女が静かに行き交う様子を想像すると、小説で描かれた後宮の息苦しい静寂と陰影のある政治の気配が現実に感じられる瞬間があります。
特に御花園付近の静けさは、まさに物語の中に迷い込んだような錯覚を覚えました。
故宮はガイド付きで回った方が断然わかりやすい
故宮は広大で、似たような建物が延々と続くため、解説なしで歩くと「どれも同じに見える」状態になりがちです。
実際、用途や歴史背景を知らないまま進むと、ただ大きな宮殿群を眺めて終わってしまいます。
ガイドがいると、建物ごとの役割や皇帝の生活、儀式の裏側などを具体的に説明してくれるため、理解度と満足度が桁違いに変わります。
中国衣装をレンタルして記念撮影する観光客が多数
故宮の周辺では、清朝風や明代風の衣装をレンタルできる店が多数あり、観光客が中国伝統衣装を着て撮影を楽しんでいます。実際に多くの若者やカップルが華やかな衣装で太和殿前や御花園で記念写真を撮っており、まるで歴史ドラマのワンシーンのよう。レンタル店は天安門近辺や東単駅周辺にあり、価格は1時間あたり100元前後から。衣装は高品質で、ヘアセット付きのプランも人気です。
実際に翌日衣装体験を予約し、撮影を体験
故宮で多くの観光客が衣装体験をしているのを見て、翌日実際に KLOOK で衣装レンタル+撮影付きプランを予約しました。
体験内容は、中国伝統衣装のレンタルに加えて、プロによるメイクアップ、そして専属カメラマンによる35枚の撮影が含まれ、価格は約1万2千円と非常にコスパの良い内容でした。
撮影は故宮の外周や古風な建物を背景に行い、衣装に合ったロケーションで本格的な写真が撮影されます。衣装レンタルだけのプランもあり、こちらは約4,600円と気軽に楽しめる価格設定。観光と合わせて特別な記念を残したい人には強くおすすめできる体験です。
▶︎ 詳細・予約はこちら: KLOOK|北京 衣装レンタル&撮影プランを見る
1日で万里の長城+市内観光を回るモデルプラン
VELTRAの8時間プライベートツアー体験談
今回利用したVELTRAの【日本語ガイド付】北京わがままチャーター(8時間)では、ホテル送迎から始まり、長城→昼食→市内観光→希望の場所で解散(私の場合はマッサージ店)という流れで非常に自由度が高く快適でした。
途中で2時間延長を依頼し、最終的に現金で追加料金を直接ガイドに支払いました。これはAlipayやWeChatPayでの個人間送金が、外国人カードでは使えないという制約があったためです。
中国の支払い事情:AliPay/WeChatPayの落とし穴
中国はキャッシュレスが主流ですが、AliPayやWeChatPayを使っても、個人間送金(P2P)は外国人発行カードではできない場合があります。結果的に、延長料金は現金で支払うしかない状況に。
海外旅行で完全キャッシュレスは危険。現金を少しでも持っておくことで、こうした現地トラブルを回避できます。
結論
早朝スタートで慕田峪長城を攻略し、昼食を挟んで天安門・故宮へと向かうこのルートは、時間効率・混雑回避・満足度の全てをバランスよく満たす王道モデルです。
VELTRAのプライベートツアーを活用すれば、自分のペースで観光を楽しみながら、突発的な変更や延長にも柔軟に対応可能。初めての北京観光でも安心して過ごせる1日となりました。











