海外に行った際に便利なグローバルなeSIMサービス。
最近は海外に行くたびにeSIMの契約をしています。
そんな中早くて安定しているサービスはどれか? 韓国に行った際に実際に複数契約して試してみました。
はじめに
eSIM(組み込み型SIM)は、物理的なSIMカードを必要とせず、デバイスに直接埋め込まれたチップにより携帯電話の通信サービスを利用できる技術です。近年、eSIMはその利便性と柔軟性から急速に普及しています。特に海外旅行や出張時には、現地での通信手続きを簡素化し、即座に利用可能となるため、多くの旅行者にとって魅力的な選択肢となっています。
本記事では、韓国で利用可能な4つの主要なeSIMプロバイダー(Japan&Global、World eSIM、旅ともモバイル、ahamo)の実行速度を比較し、そのパフォーマンスを詳しく分析します。
比較対象となるeSIMプロバイダー
今回の比較対象となるeSIMプロバイダーは以下の4つです。
- Japan&Global: 世界70以上の国と地域で利用可能なeSIMサービス。
- World eSIM: 世界180以上の国と地域で利用可能なeSIMサービス。
- 旅ともモバイル: 150カ国以上で利用可能なeSIMサービス。
- ahamo: 普段仕事用スマホで使ってるキャリア。海外でも追加料金なしに使える
普段スマホ2台持ちで Pixel8(irumo契約)とiPhone 15 pro(ahamo契約)を使っているためahamoは普段使っている回線をそのまま利用する形になります。
なおahamoは海外での通信も追加料金なしで利用可能です。 詳しくはahamoの海外利用のページをご参照ください。(15日以内しか使えないなど細かい制約があります)
自腹企画なので参考にしてね
測定方法
各プロバイダーの実行速度を正確に比較するために、以下の測定方法を採用しました。
- 使用したデバイスと測定環境: 最新のスマートフォン(Pixel8)とahamoのみiPhone15 proを用いて
同一の場所で測定を行いました。測定は韓国のソウルで実施しました。 - 測定基準: ダウンロード速度、アップロード速度、応答速度(レイテンシ)を測定しを比較しました。
- 測定ツール: USENスピードテストを使用しました。
この方法により、各プロバイダーの実際のパフォーマンスを公平かつ正確に評価することができます。
実行速度と価格の比較
韓国で2泊3日の旅行の際に使う前提で比較した
Japan&Global | World eSIM | 旅ともモバイル | ahamo | |
---|---|---|---|---|
ダウンロード速度 | 0.63 Mbps | 9.25 Mbps | 7.12 Mbps | 10.57 Mbps |
アップロード速度 | 3.53 Mbps | 7.20Mbps | 9.50Mbps | 2.62 Mbps |
PING | 282 ms | ms | 136ms | 131226 ms |
JITTER | 65 ms | 89 ms | 59 ms | ms | 27
通信量 | 3GB/ 7Days | 1GB/日 3日間 ※1 | 1GB/日 3日間 ※1 | 20GB 15日間 |
価格 | 1,490円 | 980円 | 900円 | 2,980円 ※2 |
購入する | 購入する | 購入する |
※1 1GB/日で3日間なので 毎日1GBまで使えるので毎日限界まで使えば3日間で合計3GBまで使える
※2 ahamoは国内で契約している物がそのまま使えるので元々契約してる人がそのまま使うようであって海外旅行用に都度契約するプランはない
実際のスピードテストのスクリーンショット
Japan&Globalについて
Japan&GLOBAL
アップロード回線は速くてもダウンロード遅いと使いどころが難しい。
LINEの文字やスタンプは使えたが写真のアップロードは待ち時間が長く厳しかった。
オーストラリアなどで使った際は快適に使えたが 韓国での利用は正直難しかった。
あまりに遅くて使い物にならないので急遽現地で新しいeSIMの契約をしたからこそこの企画が生まれたの
World eSIMの速度
【World eSIM】
地図アプリもよく使った。
移動もUber頼りだし仕事の連絡でもスマホは必要だ・・・
旅ともモバイルの速度
【旅ともモバイル】
けど結果的に一番いいeSIMだったかも?
ahamoの速度
日本国内で使っている契約そのままでここまで使えるのはさすがahamo。
ストレスなく使えた。 唯一気になったのはテザリングがよく切断されたこと。
これはahamoだけiPhoneなのでiPhoneの特性の可能性もあるが テザリングの切断回数が多かったためそこだけは不満点。
海外に短期間でちょくちょく行く自分には最適なプランだと思って1年前に契約した。
ただ海外はいいとして国内のアンテナが微妙になってきてるので あまり積極的に薦められなくなってしまった。 すでにahamo使っている人ならそのまま海外で使うのはいい選択だと思う。
総合比較と分析
全体的に 【旅ともモバイル】
そして残念ながらJapan&GLOBAL
すでにahamoユーザーであればahamoをそのまま使うのがお薦めで そうでなければWorld eSIMか旅ともモバイルを使うのが良さそうです。
料金プランとコストパフォーマンス
韓国で利用する場合の各プロバイダーの料金プランとコストパフォーマンスを比較しました。
下線は通信量と期間を考えて最も安いと思われるプラン
Japan&Globalの料金プラン
- 1GB – 5 Days 890円
- 3GB – 7 Days 1,490円
- 3GB – 14 Days 1,690円
- 5GB – 30 Days 2,490円
- 10GB – 30 Days 3,390円
- 20GB – 30 Days 4,990円
World eSIMの料金プラン
- 期間容量プラン
- 5GB – 10 Days 1,480円
- 10GB – 10 Days 2,980円
- 20GB – 30 Days 4,480円
- 50GB – 30 Days 8,960円
- デイパスプラン
- 3 Days 1GB/日 980円
- 無制限プラン
- 3 Days 2,960円
- 5 Days 3,478円
- 10 Days 4,662円
- 30 Days 9,102円
旅ともモバイルの料金プラン
- 期間容量プラン
- 0.5GB/日 – 3 Days 500円
- 1GB/日 – 3 Days 900円
- 2GB/日 – 3 Days 1,200円
- 0.5GB/日 – 5 Days 700円
- 1GB/日 – 5 Days 1,100円
- 2GB/日 – 5 Days 1,600円
- 0.5GB/日 – 7 Days 700円
- 1GB/日 – 7 Days 900円
- 2GB/日 – 7 Days 2,100円
- 0.5GB/日 – 10 Days 1,300円
- 1GB/日 – 10 Days 1,800円
- 2GB/日 – 10 Days 3,000円
- デイパスプラン
- 3 Days 1GB/日 980円
- 無制限プラン
- 3 Days 1,800円
- 5 Days 2,600円
- 10 Days 3,600円
- 20 Days 5,600円
- 30 Days 6,500円
ahamoの料金プラン
- 基本プラン: 月額2,970円で20GBのデータ利用が可能
- 大容量プラン: 月額4,950円で50GBのデータ利用が可能
※海外滞在開始して15日目まで契約の容量の範囲で利用可能(国内で利用分と合算)
コストパフォーマンスの比較
大容量の通信する方や無制限プランを選択する方は【旅ともモバイル】
1日0.5GB程度で長期間使いたいなら 【World eSIM】
純粋なコストパフォーマンスだけならahamoが一番なのですが こちらは期間限定ではなく長期使う前提の契約なので 元々ahamoを使っている人、あるいは頻繁に15日以内の海外渡航が多い方で普段使いの契約をahamoにしてもいい方限定になると思います。
結論
韓国でのeSIM利用において、速度とコストパフォーマンスを総合的に評価した結果、【旅ともモバイル】
【World eSIM】
ahamoは、リーズナブルな価格でバランスの取れた速度を提供しており、特に大容量プランを希望するユーザーに適しています。ただし期間限定の契約ではなく、1回の渡航で15日までという制限もあるので人を選ぶと思います。
Japan&GLOBAL
各プロバイダーの特徴を理解し、自身のニーズに最適なeSIMを選択することで、韓国での快適なインターネット利用を実現しましょう。
よくある質問(FAQ)
eSIMとは何ですか?
eSIM(組み込み型SIM)は、物理的なSIMカードを必要とせず、デバイスに直接埋め込まれたチップを使用して通信サービスを利用できる技術です。
韓国でeSIMを利用するメリットは?
韓国でeSIMを利用することで、現地での通信手続きを簡素化し、即座に利用可能となるため、非常に便利です。また、物理的なSIMカードを交換する手間が省ける点もメリットです。
どのプロバイダーが一番速いですか?
総合的に評価した結果、【旅ともモバイル】
eSIMを有効にする場所とタイミングは?
eSIMはインターネットに接続できる環境でないと有効にできないません。また有効にした瞬間から有効期限のカウントが開始します。 つまり出発前に有効にすると有効期間が無駄になってしまいます。
また日本国内では通信できず有効にできない場合も多いです。
そのため現地についてから空港WiFiに接続して空港にいる間にアクティベートすることをお薦めします。
管理人はいつも入国審査の順番待ちの時か バゲージクレームを待ってる間にアクティベートしています。
eSIM利用に関する注意点は?
まず端末がeSIMに対応していうかを確認しましょう。iPhone 11以降なら対応してますしAndroidでもPixelやGalaxyシリーズをはじめ最近の端末は対応している物が多いです。事前に確認をお願いします。
また、利用開始前にプロバイダーの設定方法を確認しておくことをおすすめします。