三菱UFJデビットは、海外のVisa・JCB加盟店での支払いと、対応マークがある海外ATMでの現地通貨引き出しに利用できます。
ただし、VisaとJCBでは海外利用時の換算コストや使えるATM、旅行保険の有無が異なります。また、海外利用では一度引き落とされた後に為替差額が追加で引き落とされたり、返金されたりすることがあります。
この記事では、2026年8月に三菱UFJ銀行の公式情報を確認し、海外での使い方、手数料、引き落としが遅れる理由、VisaとJCBの選び方を整理します。
手数料、保険、利用限度額などは変更される可能性があります。実際に申し込む前、海外へ出発する前には、三菱UFJ銀行の公式ページでも最新条件をご確認ください。
結論:三菱UFJデビットは海外で使える
三菱UFJデビットは、国内と同じように海外のVisaまたはJCB加盟店で使えます。海外ATMでは、Visaデビットは「Visa」「PLUS」、JCBデビットは原則「JCB」マークがあるATMで現地通貨を引き出せます。
- 年会費はVisa・JCBともに無料
- 15歳以上(中学生を除く)から申し込める
- ショッピング利用分は原則口座から即時引き落とし
- 海外ATMの銀行側手数料は1回110円
- 海外ATMは1回・1日最大10万円まで設定可能
- Visa・JCBとも原則0.2%の自動キャッシュバック
海外利用のコストを優先するならVisa、JCBの旅行保険やJCB加盟店での利用を重視するならJCBが候補になります。
VisaとJCBの違いを比較
| 項目 | Visaデビット | JCBデビット |
|---|---|---|
| 海外の加盟店 | Visa加盟店 | JCB加盟店 |
| 海外ATM | 「Visa」「PLUS」マーク | 「JCB」マーク。2020年3月以前発行の一部カードはCirrusにも対応 |
| 海外事務手数料等 | Visa基準レート+3.05% | JCB基準レート+3.05%+JCB指定料率1.6% |
| 海外ATM利用手数料 | 1回110円+ATM設置会社の手数料がかかる場合あり | 1回110円+ATM設置会社の手数料がかかる場合あり |
| キャッシュバック | 原則0.2% | 原則0.2% |
| 旅行保険 | 旅行保険を主な特典として案内していない | 所定の旅行代金を支払うことなどを条件に、国内・海外旅行保険あり |
| タッチ・スマホ決済 | 対応 | 対応 |
以前の三菱UFJ-JCBデビットはOki Dokiポイントが中心でしたが、現在の新規利用者は原則0.2%の自動キャッシュバックです。2020年9月1日以前に入会した一部利用者には、J-POINTなど旧制度が適用される場合があります。
三菱UFJデビットを海外ショッピングで使う方法
海外店舗では、カードに記載された国際ブランドの加盟店で利用できます。店頭で「Visaで」または「JCBで」と伝え、暗証番号の入力やサインなど、店舗が求める方法で認証します。
- カードと同じVisaまたはJCBのマークがあることを確認する
- カードを提示するかタッチ決済を利用する
- 支払方法を聞かれたら「1回払い」を選ぶ
- 暗証番号またはサインで認証する
- 利用通知と会員用Webサービスで明細を確認する
ネットショップでは、支払方法に「クレジットカード」を選び、カード番号を入力します。分割払いやリボ払いではなく、1回払いとして処理されます。
海外ATMで現地通貨を引き出す方法

海外ATMから現地通貨を引き出す場合、事前に三菱UFJ銀行の決済口座へ必要額を入金し、デビットカードの暗証番号と利用限度額を確認しておきます。
- カードに対応するマークがあるATMを選ぶ
- カードを挿入し、4桁の暗証番号を入力する
- 「WITHDRAWAL(引き出し)」を選ぶ
- 通常は「SAVINGS(普通預金)」を選ぶ
- 金額を指定し、現金・カード・レシートを受け取る
海外ATMの利用限度額は、1回・1日とも最大10万円まで設定できます。ATMの機種によっては、三菱UFJ銀行の限度額より低い上限が設定されています。
海外利用時にかかる手数料
Visaデビットの場合
Visaが定める基準レートに、三菱UFJ銀行所定の海外事務手数料3.05%を加えたレートで円換算されます。海外ATMでは、これに1回110円の利用手数料が加わります。
Visa基準レートで1万円相当をATMから引き出す単純計算では、3.05%の305円と110円を合わせて約415円です。ATM設置会社の手数料が表示された場合は、さらに加算されます。
JCBデビットの場合
JCBが定める基準レートに、三菱UFJ銀行所定の3.05%とJCB指定料率1.6%が加算されます。海外ATMでは、さらに1回110円と、ATM設置会社の手数料がかかる場合があります。
海外利用コストだけを比較すると、JCBよりVisaの方が低くなります。ただし、JCBには旅行保険などVisaと異なる特典があるため、手数料だけで決めず、渡航先と必要な補償も含めて選びましょう。
引き落としが遅い・残高が減らない理由
三菱UFJデビットは原則即時払いですが、海外利用では加盟店から届くデータや為替処理のタイミングにより、利用直後の引き落としだけで完結しないことがあります。
売上確定情報が後から届く
加盟店から利用情報が届いた時点で一度引き落とされ、後日、売上確定情報が到着した時点の金額との差額が追加で引き落とされたり、口座へ戻されたりします。
為替レートの差額が調整される
カードを使った時点と売上が確定した時点で為替レートが変わると、最初の引き落とし額と最終金額に差が出ます。そのため、同じ利用先から後日もう一度少額が引き落とされることがあります。
ホテルやレストランで請求が分かれる
海外のホテルやレンタカーではデポジットが必要になる場合があります。レストランの飲食代とチップ、ホテルの宿泊代と追加設備料金などが別々に請求されることもあります。
海外で使えないときの確認項目
- 決済口座の残高が不足していないか
- 海外ショッピング・海外ATMの限度額を0円にしていないか
- VisaまたはJCBの会員用Webサービスへ登録しているか
- カードとATM・店舗の国際ブランドが一致しているか
- 暗証番号を間違えていないか
- 利用対象外の加盟店ではないか
- ホテルやレンタカーで求められるデポジット分まで残高があるか
渡航前に、Visaデビットは三菱UFJダイレクト、JCBデビットはMyJCBへ登録し、利用限度額、メールアドレス、暗証番号を確認しておきましょう。
三菱UFJデビットのメリット
- VisaとJCBから利用目的に合うブランドを選べる
- 年会費無料で、15歳以上(中学生を除く)から申し込める
- 海外ショッピングと海外ATMの両方に対応する
- 口座残高の範囲内で使うため、支出を管理しやすい
- 利用通知と会員用Webサービスで明細を確認できる
- Visa・JCBとも原則0.2%が自動でキャッシュバックされる
- JCBには条件付きの旅行保険がある
デメリットと注意点
- 海外事務手数料はVisa3.05%、JCBは合計4.65%かかる
- 海外ATMは1回110円に加え、設置会社の手数料がかかる場合がある
- 後日の為替差額や確定金額の引き落としに備える必要がある
- JCBは渡航先によってVisaより使える店舗・ATMが少ないことがある
- クレジットカードと異なり、口座残高が不足すると利用できない
両替コストを重視する場合は、三菱UFJデビットだけでなく、ほかのカードや外貨宅配も比較してください。詳しくは、外貨両替方法の比較記事と海外デビットカード比較で整理しています。
JCBデビットの旅行保険は利用条件を確認
三菱UFJ-JCBデビットには、海外・国内旅行保険が用意されています。海外旅行保険は最大3,000万円ですが、旅行に関する所定の料金をJCBデビットで支払うことなど、適用条件があります。
傷害・疾病治療費用はそれぞれ最大100万円です。渡航先によっては治療費が高額になるため、このカードの補償だけで十分と決めつけず、必要に応じて別のクレジットカード付帯保険や海外旅行保険も検討してください。
海外ショッピング保険は最大年間100万円、不正利用補償は1事故あたり最大500万円と案内されていますが、対象外となる場合や自己負担額があります。補償を利用する際は最新の規約を確認しましょう。
申し込み条件と発行方法
申し込み条件は、三菱UFJ銀行の普通預金口座を持つ15歳以上(中学生を除く)の国内居住者です。年会費はVisa・JCBとも無料です。
スマートフォンアプリ「三菱UFJ銀行」から申し込むと、条件を満たす場合は申込完了後にカード番号を確認でき、カード到着前からネットショッピングやスマートフォン決済に設定できます。
よくある質問
三菱UFJデビットは海外で使えますか?
VisaまたはJCBの海外加盟店と、カードに対応したマークがある海外ATMで利用できます。
海外ATMの手数料はいくらですか?
Visa・JCBともに三菱UFJ銀行の手数料は1回110円です。これとは別に海外事務手数料が円換算額へ加算され、ATM設置会社の手数料がかかる場合もあります。
海外で使った後、もう一度引き落とされたのはなぜですか?
最初の利用情報と後日届く売上確定情報の間で、為替レートや請求額に差が出た可能性があります。追加引き落としだけでなく、差額が返金される場合もあります。
VisaとJCBはどちらがおすすめですか?
海外での加盟店・ATMの使いやすさと換算コストを優先するならVisa、条件付きの旅行保険を重視し、JCBが使いやすい渡航先ならJCBが候補です。
まとめ
三菱UFJデビットは、海外ショッピングと現地通貨の引き出しに使えます。年会費は現在無料で、Visa・JCBともに0.2%の自動キャッシュバックが基本です。
海外利用では、Visaは基準レート+3.05%、JCBは基準レート+3.05%+1.6%で円換算されます。海外ATMはこれに1回110円と、ATM設置会社の手数料が加わる可能性があります。
後日の為替差額や売上確定による追加引き落としに備え、帰国後もしばらくは口座残高を残し、利用明細を確認しましょう。

