海外ショッピングの支払いに使えるデビットカードが、みずほ銀行から発行されています。
欠点も多いですが、キャッシュバックやみずほ銀行ユーザーにお得な特典が付いてくるカードとなっています。
今回はそんなみずほ銀行JCBデビットのメリット・デメリットを紹介していきます!
みずほJCBデビットはこんなカード
みずほJCBデビットと三菱UFJ-JCBデビットと三井住友VISAデビットの違い
(メガバンク系デビットの違い)
みずほJCBデビットの作り方や使い方
最もお得な外貨両替ランキング!
100を超える外貨両替方法の中から、一番お得に両替できる方法は何かをデビットカードだけでなく、他の外貨両替方法も含めて徹底比較しました。
「結局のところ何が一番お得なの?」という方はこちらをどうぞ。
この記事は、2019年頃の情報をもとに作成されています。
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デビットカードの中で海外利用にオススメなのはどれかについて知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
50種類を超えるカードの中から、最強と言えるデビットカードを選びました。
みずほ銀行JCBデビットカードとは
みずほ銀行JCBデビットカードとは、みずほ銀行の発行するデビットカードです。
そんな、みずほJCBデビットの主な特徴は以下になります。
- 世界中のJCB加盟店でショッピング支払いができる
- 不正利用補償・ショッピング保険がついている
- 旅行代金の支払いに使えば、海外付帯保険がついてくる
- (中学生を除く)15歳以上であれば発行できる
- ポイント(キャッシュバッグ)還元制度
特に目を引くのが、旅行代金の支払いに使えば、海外付帯保険が付いてくるという点です。
海外で病気を患ってしまい、その治療費などで、100万円の請求を超えるケースも報告されています。
これは他社デビットの中でも、あまり多く見られない特典なので、嬉しいですね。
ただ、一方で海外ATMを使えなかったりと、デメリットがかなり大きいのも事実です。
まずは、みずほJCBデビットのメリット・デメリットを確認していきましょう。
みずほ銀行JCBデビットのメリット・特典
みずほJCBデビットのメリットや特典を見ていきましょう。
- 世界中のJCB加盟店で買い物できる
- 0.2%の自動キャッシュバック
- 不正利用補償などセキュリティはしっかりしている
- (中学生を除く)15歳以上の未成年でも審査なしで作れる!
- 使いすぎの心配なし
- 国内・海外旅行付帯保険が付いてくる!
- 月1回以上の利用でATM利用手数料がお得に!
一つずつ見ていきましょう!
世界中のJCB加盟店で買い物できる
みずほJCBデビットは、世界中のJCB加盟店で支払いに使うことができます。
クレジットカードのように支払いに使えるので、旅行中も支払い処理が楽になります。
ただ、JCBは日本や日本人旅行者がよく行く国を中心に対応していますが、欧州などでは取扱っていない店もあるため、注意が必要です。
0.2%の自動キャッシュバック
みずほJCBデビットは、支払いにつかっているだけで、使った額の0.2%が自動でキャッシュバックされます。
還元率こそ低いですが、自動なので、ポイント処理などが煩わしい方には嬉しいですね。
不正利用補償などセキュリティはしっかりしている
みずほJCBデビットカードは海外で現金を持ち歩くよりも、遥かにセキュリティがしっかりしています。
具体的には、4つのセキュリティ対策がついています。
【ICチップ搭載】
スキミング被害防止に役立ちます。
【利用確認メール】
使用の度に利用確認メールが来るため、万が一不正利用された場合もすぐに気づくことができます。
【不正利用補償】
偽造や盗難によって不正利用された場合の返金補償があります。
【ショッピング保険】
みずほJCBデビットを使って購入した品物が破損した場合は、補償が適用されます。
すごいね!これ全部付いてくるのか!
そうだよ。特に不正利用補償とショッピング保険があるのは大きなメリットだね。
この2つの補償があることで、現金より更にお得で、セキュリティも高いものになるんだ。
(中学生を除く)15歳以上の未成年でも審査なしで作れる!
みずほJCBデビットは審査がないので、未成年やクレジットの審査に落ちた方でも作ることができます。
発行条件は以下になります。
- すでにみずほ銀行に普通預金口座をお持ちの方
- 日本国内に居住しており、みずほ銀行にお届けていただいている住所で、みずほJCBデビットを受け取り可能な方
- 中学生を除く15歳以上の個人の方
このように、難しい条件もなく、誰でも口座を作れるのは嬉しいですね。
使いすぎの心配なし
デビットカードはクレジットカードと違って即時払いのカードであるため、口座にある金額以上の買い物はできません。
だからこそ、羽目を外しがちな海外旅行でも使いすぎの心配がありませんね!
ついつい旅行先で、必要のないお土産を買っちゃう僕としては有難いな!
でも、何かあったときに保有残高以上はお金を使えないという意味では、マイナスにもなりうるね。
あと、保有残高以上は使えないという点は海外プリペイドとも似ているね。
国内・海外旅行付帯保険が付いてくる!
旅行付帯保険が、みずほJCBデビットの最も大きなメリットの一つです。
それぞれ以下のような保険内容になっています。
★海外旅行の場合
- 傷害による死亡・後遺障害:最高3,000万円
- 傷害による治療費用:100万円限度
- 疾病による治療費用:100万円限度
- 賠償責任:2,000万円限度
- 傷害携行品の損害:1旅行につき20万円程度(年間100万円程度)(自己負担額1事故3,000円)
- 救援者費用:100万円限度
ただ、みずほデビットの海外旅行付帯保険だけでは、正直心もとないです。
海外旅行保険は、最低限「傷害・治療費用」の項目で300万円は用意することをおすすめします。
※ただ、保険付帯には条件があり、海外旅行の場合は以下のような条件になっています。
- 飛行機などの公共交通機関の支払いをみずほJCBデビットで行う
- パッケージ旅行の場合、旅行代金の支払いをみずほJCBデビットで行う
つまり、旅行に関する代金をみずほJCBデビットで行った場合についてくる保険と言うことですね。
★国内旅行の場合
- 傷害による死亡・後遺障害:最大3,000万円
条件も海外旅行と同じですが、国内旅行の場合は、支払いが行われた期間の間しか保険は適用になりません。
つまり国内移動の飛行機代をみずほJCBデビットで払ったら、飛行機に乗っている間に起きた事故のみが補償対象になるということです。
飛行機を降りたら、もう対象外なのですね。
これは確かに魅力的な保険制度だね!
そうだね。飛行機代さえ、みずほJCBデビットで払ってしまえば、海外旅行保険に入ったも同然になるんだ。
海外での治療費は日本とは比べ物にならないほど高くなることがあるから、保険は加入必須だよ。
月1回以上の利用でATM利用手数料がお得に!
みずほJCBデビットはある条件を満たすことで、コンビニATM手数料無料などの恩恵を受けられます。
その条件とは以下になります。
- みずほJCBデビットを月1回以上利用する+みずほマイレージクラブが登録済み
この条件を満たせば、翌々月のATM利用手数料などがかなりお得(うれしい特典付与)になります。
▲引用:みずほJCBデビットの利用特典
このように、様々な特典がつくのですが、特にコンビニATM利用手数料・時間外手数料が月4回まで無料になるのが大きなメリットでしょう。
対応コンビニは、セブンATM・ローソンATM・e-netATM(ファミマなど)が該当です。
月1回以上利用で、コンビニATM手数料が無料になるなら、断然使うね!
みずほをメインバンクにしている場合は、大きな特典と言えるね!
みずほ銀行JCBデビットのデメリット・注意点
みずほJCBデビットのデメリット・注意点は以下になります。
- 国内・海外共にATMの利用ができない!
- 年会費が完全無料ではない
- 海外ショッピング手数料は高い
- ポイント(キャッシュバック)還元率が低い
- 毎週使えない時間帯がある
- 一部使用できない店舗がある
一つずつ見ていきましょう!
国内・海外共にATMの利用ができない!
みずほJCBデビットの一番のデメリットがこの点でしょう。
みずほ銀行は国内・海外ATMどちらでも、現金の引き出しなどができません。
国内ATMだけを利用できないならそれほど問題ありませんが、国際デビットカードでありながら、海外ATMが使えないのは大きな欠点と言えます。
※三菱や三井住友などの他デビットカードは、海外ATMが利用できます。
でも海外ATMってそんなに使うものかな?
海外のATMで現地通貨を引き出せたら、とても便利だよね?
みずほ以外のデビットは海外ATMから現地通貨の引き出しができるんだけど、みずほデビットはそれができないんだ。
そのせいで魅力が半減していると言っても、過言じゃないよ。
なるほど!海外使用を考えられたデビットカードとしては、致命的な欠点ってことだね。
年会費が完全無料ではない
みずほデビットは、発行初年度、もしくは23歳以下であれば年会費無料です。
また、その年に1回以上利用があれば、23歳以降であっても翌年の年会費は無料になります。
ただ、上記条件に該当しない場合は、年会費1,080円が発生するので、この点は注意が必要です。
とは言っても、年に一度利用すれば年会費は無料なので、この点はそれほど大きなデメリットとも言えないでしょう。
海外ショッピング手数料は高い
海外のJCB加盟店で、みずほJCBデビット支払いを行った場合、若干の手数料がかかります。
JCBレート+3.4%(みずほ銀行の定める所定のレート)
例として、1万円分のショッピングを海外で行った場合、
10,000+【10,000×3.4%】=10,340円
【10,000×3%】←この部分がそのまま手数料に当たるので、海外ショッピングの手数料は340円となります。
なるほど!でも、イマイチ分からないんだけど、この手数料は高いの?安いの?
他のカードと比較してみようか!
銀行(デビットカード名) | 海外ATM利用手数料 |
GMOあおぞら ネット銀行デビット |
VISAレート+3.02% |
三井住友銀行デビット | VISAレート+3%+108円 |
ソニーバンクウォレット | VISAレート+1.76%+216円 ※一部通貨の場合は、216円は不要 |
楽天銀行JCBデビット | JCBレート+3.024% |
楽天銀行シルバー(ゴールド) VISAデビット |
VISAレート+3.024% |
ジャパンネットバンク | VISAレート+3.02% |
イオン銀行JCBデビット | JCBレート+1.6%+216円 |
イオン銀行VISAデビット | VISAレート+1.6%+216円 |
スルガ銀行デビット | VISAレート+3%+216円 |
ミライノデビット (住信SBIネット銀行) |
VISAレート+2.5% |
セブン銀行デビット | JCBレート+3%+108円 |
このように、みずほJCBデビットの海外ショッピング手数料は、他デビットと比べても高いと言えます。
加えて、他のデビットカードは全て、海外ATMから現地通貨を引き出すこともできるため、機能面でも大きく差をつけられているのが分かります。
なんだか海外利用にはとことん向いていないって感じだね。
海外付帯保険は魅力的なんだけど、やっぱり海外ATMを使えないのは本当に痛いね。
より詳しく、デビットカード毎の両替手数料比較を見たい方はこちらをどうぞ。
ポイント(キャッシュバック)還元率が低い
みずほデビットは0.2%の自動キャッシュバックです。
この還元率は具体的な数値に直すと、10,000円使用で、20円のキャッシュバックと言うことになります。
雀の涙ほどのキャッシュバック率と言うことですね。
楽天デビットカードなど、中には1%の還元率を誇るデビットカードもあるから、他のと比べると、還元率は低いと言えます。
毎週使えない時間帯がある
通常デビットカードは、例外を除いて24時間365日使えます。
ただ、みずほデビットは定期的なメンテナンスによって、使えない時間があります。
- 毎週土曜日22時~翌(日曜日)8時まで
- 第1,第4土曜日朝3時~5時
※時間は日本時間です。
このように、土曜日を中心に使えない時間が出てきます。
みずほデビットを海外で使うことを想定した場合、現地時間の昼間が、みずほのメンテナンス時間に引っかかってしまう可能性があります。(海外の昼時間が、日本の夜時間である可能性があるため。)
海外でカードを使えなかったりすると、かなり慌ててしまうでしょう。
こういったケースが起こり得るのは、みずほデビットを海外に持っていく前から予想できますね。
一部使用できない店舗がある
みずほデビットに限った話ではありませんが、デビットカードやプリペイドカードの場合、一部使用できない支払いがあります。
- 高速道路料金
- ガソリンスタンド
- 航空機内販売
- 月々の契約料金(スマホのキャリアなど)
このように一部店舗の支払いには、デビットが使えない場合もあるので、ご注意ください。
「みずほ銀行JCBデビット」「三菱UFJ-JCBデビット」「三井住友VISA」の比較!
みずほJCBデビットカードと同じメガバンク系デビットである、三菱UFJデビットと三井住友デビットの比較をしていきましょう。
カード名 | みずほJCB デビット |
三菱UFJ-JCB デビット |
三井住友VISA デビット |
国際ブランド | JCB | JCB | VISA |
使える国 | 日本人がよく行く国中心 ※それ以外の国では使えないことも |
世界中 | |
海外ATM 利用手数料 |
利用できず | JCBレート+3%+ 1.6%+ 108円(税込み) |
VISAレート+3%+108円 |
海外ショッピング 手数料 |
JCBレート+3.4% | JCBレート+3%+1.6% | VISAレート+3% |
ポイント還元 (キャッシュバック) |
0.2% キャッシュバック |
0.3~0.5%相当 ポイント還元 |
キャッシュバックは0.25% ポイント還元は0.5% |
不正利用補償 | ○ | ○ | ○ |
ショッピング保険 | ○ | ○ | ○ |
海外旅行付帯保険 | ○ | ○ | × |
タッチ決済 | × | × | ○ |
国内ATM利用 | × | × | 「キャッシュ+デビット」 タイプなら可能 |
※三菱デビット諸注意:
不正利用補償:「最大500万円(1事故あたり)」
ショッピング保険:「年間100万円(自己負担額10,000円/1事故あたり) ※国内ショッピング保険のお取り扱いはありません。」
海外旅行付帯保険:「最大3,000万円」の傷害死亡・後遺障害補償
イマイチ違いが分からないなー
大まかな特徴を説明すると、以下のようになるよ。
みずほJCBデビット:海外ATM利用不可が痛い。海外付帯保険などが魅力的
三菱UFJ-JCBデビット:海外ATMや海外ショッピング手数料が高い。海外付帯保険が魅力的
三井住友VISAデビット:他2つのメガバンク系デビットと比べると、海外ATMや海外ショッピング手数料が安価
また、図には載っていませんが、三菱UFJデビットはVISAタイプもあり、そちらは「国内ATMが使えない」こと以外は、三井住友VISAデビットと大きな違いはありません。
みずほ銀行JCBデビットの申込み方法
みずほJCBデビットカードの申込み条件は、以下の3つです。
- みずほ銀行に普通預金口座をお持ちの方:みずほ口座は誰でも作れます
- 日本国内に居住しており、みずほ銀行にお届けていただいている住所で、みずほJCBデビットを受け取り可能な方
- 中学生を除く15歳以上の個人の方
この条件さえ満たしていれば、誰でも作れます。
WEBから申込みを行う場合は、以下のリンク先から手順通りに進めば発行できます。
みずほ銀行JCBデビットの使い方
みずほJCBデビットは海外ATMが使用できないので、海外ショッピングの使い方のみ解説します。
ショッピングの支払いに使う場合
デビットカードで支払いを行う際は、クレジットと同じ扱いになります。
国内外問わず、支払いの際は「カード払いで」と言って渡せば、後は店員さんが処理をしてくれます。
分割回数は1回しかできないので、聞かれた場合は「一括」と答えればOKです。
カードショッピングは国内・海外どちらも同じ流れだから分かりやすいね!
まとめ:みずほ銀行をよく利用する方には、お得な特典のあるカード
みずほJCBデビットは、海外旅行にはあまり向いているカードとは言えません。
海外旅行付帯保険は魅力的ですが、海外ATM利用ができないのが、大きな欠点と言えます。
ただ、みずほ銀行がメインバンクの方にとっては、みずほJCBデビットを月1回以上利用することで、コンビニATM手数料が月4回まで無料になるなど、嬉しい特典もあります。
みずほJCBデビットを使いたいという方は、下記のボタンからどうぞ。