海外ATMで現地通貨を引き出すことのできるデビットカードが、三菱UFJ銀行から発行されています。
しかも、ただ海外で使えるだけでなく、ポイント還元やセキュリティも強固と言う優れものになっています。
今回はそんな三菱UFJデビットのメリット・デメリットを紹介していきます!
- 三菱UFJデビットはこんなカード
- 三菱UFJデビット「JCB」と「VISA」の違い
- 三菱UFJデビットの作り方や使い方
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100を超える外貨両替方法の中から、一番お得に両替できる方法は何かをデビットカードだけでなく、他の外貨両替方法も含めて徹底比較しました。
「結局のところ何が一番お得なの?」という方はこちらをどうぞ。
この記事は、2019年頃の情報をもとに作成されています。
そのため、記事に関する情報が古くなっています。
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※現在、サイトの情報を更新中です。ご迷惑をおかけ致しますがよろしくお願いいたします。
デビットカードの中で海外利用にオススメなのはどれかについて知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
50種類を超えるカードの中から、最強と言えるデビットカードを選びました。
三菱UFJデビットとは
▲左が三菱UFJ-JCBデビット、右が三菱UFJ-VISAデビット
三菱UFJデビットとは、三菱UFJ銀行の発行するデビットカードです。
特徴は、主に以下のようなものになっています。
- 世界中のVISAまたはJCB加盟店でショッピング支払いができる
- 海外ATMから現地通貨を引き下ろせる
- 不正利用補償・ショッピング保険がついている
- (中学生を除く)15歳以上であれば発行できる
- ポイント還元(キャッシュバック)制度
→「JCB」:0.3~0.5%相当のOki Dokiポイント還元
→「VISA」:0.2%の自動キャッシュバック
様々な特徴がありますが、やはり魅力的なのは海外ATMを使用できたり、海外ショッピングができる点でしょう。
銀行口座にお金を入れておきさえすれば、海外渡航時に、外貨両替所を探す必要がなくなります。
海外旅行にデビットカードを持っていく人もいるの?
いるよ。旅行先のATMで現地通貨を下ろせば、日本でたくさん両替をしていく必要もないから楽なんだ。
また、VISAデビットの場合、自動でキャッシュバックがあるのも嬉しい点です。
何か特別な処理をせずとも勝手にキャッシュバック(返金処理)があるため、普段から使っているだけでも、現金よりお得になります。
ポイント操作をするのが面倒と言う方には、うってつけのデビットカードと言えるでしょう。
三菱UFJデビットのメリット・特典
まずは三菱UFJデビットのメリットや特典を見ていきましょう。
- 海外ATMから現金を引き出すことができる
- セキュリティ対策はバッチリ!
- JCB/VISAブランド選択可能
- ポイント還元(または自動キャッシュバック)
- 利用限度額は口座残高の範囲内なので使いすぎの心配がない
- メガバンクならではの安心感
- 【JCBデビット限定】国内・海外旅行付帯保険が付いてくる!
一つずつ見ていきましょう!
海外ATMから現金を引き出すことができる
▲VISAデビット(クレジット)対応のATMマーク
三菱UFJデビットがあれば、海外ATMで現地通貨を引き出すことができます。
VISAデビットはVISA/PLUS、JCBデビットはJCBマークがついているATMから、お金を引き出すことができます。
JCB版デビットに関する諸注意
※2020年3月以前に発行した一部のカードは、「Cirrus」マークのあるATMでもご利用いただけます。
※利用可能な海外のATMはカード裏面に記載のマークを確認ください。
でもさ、銀行にあるお金は日本円でしょ?なんで現地通貨が出てくるの?
良い質問だね。銀行口座にある日本円は外貨両替処理が行われてから、現地通貨として出てくるんだ。
もちろん、多少の両替手数料がかかるけど、日本で両替するよりレートが良い場合がほとんどだよ。
なるほど!便利でお得ってわけだね!
セキュリティ対策はバッチリ!
三菱UFJデビットは海外で現金を持ち歩くよりも、遥かにセキュリティがしっかりしています。
具体的には、4つのセキュリティ対策がついています。
【ICチップ対応】
スキミング被害防止に役立ちます。
【利用確認メール】
使用の度に利用確認メールが来るため、万が一不正利用された場合もすぐに気づくことができます。
【不正利用補償】
偽造や盗難によって不正利用された場合の返金補償があります。
【ショッピング保険】
三菱UFJデビットを使って購入した品物が破損した場合は、補償が適用されます。
すごいね!これ全部付いてくるのか!
そうだよ。特に不正利用補償とショッピング保険があるのは大きなメリットだね。
この2つの補償があることで、現金より更にお得で、セキュリティも高いものになるんだ。
JCB/VISAブランド選択可能
三菱UFJデビットは、「JCB」と「VISA」2つのブランドから好きな方を選ぶことができます。
JCBはハワイや韓国、台湾など、日本人がよく行く旅行先では対応していますが、それ以外の場所では使えない地域も多いです。
色んな国へ旅行することを考えるなら、VISAの方が使い勝手は良いでしょう。
ポイント還元(キャッシュバック)
三菱UFJデビットは「JCB」「VISA」それぞれに独自のポイント還元(キャッシュバック)システムがあります。
★JCBの場合
JCBの場合は、1,000円(税込)あたり1Oki Dokiポイントが貯まります。
1ポイント大体3~5円相当になります。
ポイントをキャッシュバックしたり、Tポイントに変換したりなどで、還元率が変わってきます。
ただ、Oki Doki ランドという、ポイントサイト経由でネットショッピングを行えば、ポイントは通常の2~20倍程度貯まります。
これはかなりお得なので、三菱UFJ-JCBデビットを使う場合は要チェックですね!
★VISAの場合
国内、海外問わずショッピングで払った金額の、0.2%が自動キャッシュバックされます。
キャッシュバック率自体は高くありませんが、自動で返金処理がされるため、ポイント処理がめんどくさい方にはおすすめです。
利用限度額は口座残高の範囲内なので使いすぎの心配がない
デビットカードはクレジットカードと違って即時払いのカードであるため、口座にある金額以上の買い物はできません。
だからこそ、羽目を外しがちな海外旅行でも使いすぎの心配がありませんね!
ついつい旅行先で、必要のないお土産を買っちゃう僕としては有難いな!
でも、何かあったときに保有残高以上はお金を使えないという意味では、マイナスにもなりうるね。
あと、保有残高以上は使えないという点は海外プリペイドとも似ているね。
メガバンクならではの安心感
ここまで色々メリットを挙げてきましたが、「メガバンクの安心感」これこそが一番のメリットと言えるでしょう。
国内最大手のメガバンクだからこそ、信頼感がありますし、企業も悪いイメージを避けるため、顧客対応はとても誠実です。
何が起こるか分からない海外で使うカードだからこそ、カードを発行している企業の信頼性というのはとても大切ですね。
個人的に三菱UFJ銀行は、どの銀行よりも顧客対応が誠実だと思うから、安心を求めるなら本当におすすめだよ!
【※JCBデビット限定】国内・海外旅行付帯保険が付いてくる!
VISAデビットには付いてきませんが、JCBデビットには旅行付帯保険が付いてきます。
それぞれ以下のような保険内容になっています。
★海外旅行の場合
【死亡後遺障害】最大3,000万円
【傷害・疾病治療】最大100万円
【賠償責任】最大2,000万円
【携行品の損害】1旅行最大20万円、年間100万円(自己負担額3,000円/1事故あたり)
【救援者費用】最大100万円
ただ、三菱UFJ-JCBデビットの海外旅行付帯保険だけでは、正直心もとないです。
海外旅行保険は、最低限「傷害・治療費用」の項目で300万円は用意することをおすすめします。
※ただ、保険付帯には条件があり、海外旅行の場合は以下のような条件になっています。
- 飛行機などの公共交通機関の支払いを三菱UFJ-JCBデビットで行う
- パッケージ旅行の場合、旅行代金の支払いを三菱UFJ-JCBデビットで行う
つまり、旅行に関する代金を三菱UFJ-JCBデビットで行った場合についてくる保険と言うことですね。
★国内旅行の場合
【死亡・後遺障害】最大3,000万円
条件も海外旅行と同じですが、国内旅行の場合は、支払いが行われた期間の間しか保険は適用になりません。
つまり国内移動の飛行機代を三菱UFJデビットで払ったら、飛行機に乗っている間に起きた事故のみが補償対象になるということです。
飛行機を降りたら、もう対象外なのですね。
JCBの場合は、海外旅行付帯保険が魅力的だね!
そうだね。飛行機代などさえ三菱UFJデビットで払ってしまえば、海外旅行保険に入ったも同然になるんだ。
海外での治療費は日本とは比べ物にならないほど高くなることがあるから、保険は加入必須だよ。
三菱UFJデビットのデメリット・注意点
三菱UFJデビットのデメリット・注意点は以下になります。
- キャッシュバック・ポイントの還元率が平凡
- 年会費が完全無料ではない
- 海外ATM使用手数料(外貨両替手数料)が平凡
- 一部使用できない店舗がある
一つずつ見ていきましょう!
キャッシュバック・ポイントの還元率が平凡
キャッシュバックやポイント還元率をクレジットカードと比べると、どうしても劣ってる感は否めません。
クレジットの中には通常利用で還元率1%を誇るカードなどもあるため、そういったカードと比べると、やはり還元率は低いですね。
ただ、デビットはキャッシュカードの延長線上にあるものなので、そういった意味では当然なのかもしれません。
年会費について
三菱UFJデビットは、発行初年度、もしくは23歳以下であれば年会費無料です。
また、その年に10万円以上利用があれば、23歳以降であっても翌年の年会費は無料になります。
ただ、上記条件に該当しない場合は、年会費1,100円(税込)が発生するので、この点は注意が必要です。
とは言っても、年会費自体それほど高くないですし、普段からネットやコンビニ支払いを三菱UFJデビットで行えば、十分にクリア可能な金額と言えるでしょう。
海外ATM使用手数料(外貨両替手数料)が平凡
海外ATMで、三菱UFJデビットから現地通貨を下ろした場合の手数料は以下になります。
三菱UFJ-JCBデビット:JCBレート+1.6%(JCBが指定した料率)+3.05%(海外事務手数料)+110円(税込)(海外ATM利用手数料)
三菱UFJ-VISAデビット:VISAレート+3.05%(海外事務手数料)+110円(税込)(海外ATM利用手数料)
※上記に加えて、現地ATM側が設定する手数料200円ほどもかかる可能性があります。
具体的にどの位かかるかを見るため、VISAデビットを例にします。
1万円分の外貨を、海外ATMから引き出す場合、以下のような計算が行われます。
10,000+【10,000×3.05%+110円(税込)】=10,415円
【10,000×3.05%+110円】←この部分が、そのまま手数料に当たるので、外貨両替手数料は415円となります。
手数料の仕組みは分かったけど、三菱UFJデビットの外貨両替手数料は安いの?それとも高いの?
それじゃあ他のデビットカードの外貨両替手数料と比べてみようか!
銀行(デビットカード名) | 海外ATM利用手数料 |
GMOあおぞら ネット銀行デビット |
VISAレート+3.02% |
三井住友銀行デビット | VISAレート+3%+108円 |
ソニーバンクウォレット | VISAレート+1.76%+216円 ※一部通貨の場合は、216円は不要 |
楽天銀行JCBデビット | JCBレート+3.024% |
楽天銀行シルバー(ゴールド) VISAデビット |
VISAレート+3.024% |
ジャパンネットバンク | VISAレート+3.02% |
イオン銀行JCBデビット | JCBレート+1.6%+216円 |
イオン銀行VISAデビット | VISAレート+1.6%+216円 |
スルガ銀行デビット | VISAレート+3%+216円 |
ミライノデビット (住信SBIネット銀行) |
VISAレート+2.5% |
セブン銀行デビット | JCBレート+3%+108円 |
このように、三菱UFJデビットは外貨両替レートが優れているわけではなく、どちらかと言うと平凡な部類に属するでしょう。
やはりコスト面では、人件費のかかりにくいネットバンクには太刀打ちできませんね。
ただ、他のメガバンク(三井住友やみずほ)と比べると、外貨両替レート自体は三井住友と並んで最も良いという見方もできます。
ネットバンクならではの手数料の安さを取るか、
メガバンクならではの安心感を取るかと言った感じなんだね!
正にその通りだね!だからこそどちらが良いのかは人によって違うんだ。
より詳しく、デビットカード毎の両替手数料比較を見たい方はこちらをどうぞ。
一部使用できない店舗がある
デビットカードやプリペイドカードの場合、一部使用できない支払いがあります。
- 高速道路料金
- ガソリンスタンド
- 航空機内販売
- 月々の契約料金(スマホのキャリアなど)
このように一部店舗の支払いには、デビットが使えない場合もあるので、ご注意ください。
「三菱UFJ-JCBデビット」と「三菱UFJ-VISAデビット」の比較!
三菱UFJデビットは「JCBブランド」と「VISAブランド」でかなり違いが現れるカードとなっています。
ここではどのような違いがあるかを見ていきましょう。
カード名 | 三菱UFJ-JCBデビット | 三菱UFJ-VISAデビット |
デザイン | ||
国際ブランド | JCB | VISA |
使える国 | 日本人がよく行く国中心 ※それ以外の国では使えないことも |
世界中 |
海外ATM利用手数料 | JCBレート+3.05%+ 1.6%+110円(税込) |
VISAレート+3.05%+ 110円(税込) |
ポイント還元 (キャッシュバック) |
Oki Dokiポイント0.3~0.5%相当 (交換商品次第で還元率が違う) |
0.2% |
不正利用補償 | ○ | ○ |
ショッピング保険 | ○ | ○ |
海外旅行付帯保険 | ○ | × |
タッチ決済 | × | ○ |
JCBデビット:海外ATM利用手数料(外貨両替)が比較的高い代わりに、海外旅行付帯保険が魅力的
VISAデビット:海外ATM利用手数料(外貨両替)が比較的お得
このようになります。
外貨両替をメインに考えるなら「VISA」が良いけど、付帯保険を考えたいなら「JCB」の方が良いね!
そうだね。あとはJCBの場合、日本人がよく観光するハワイ・韓国・台湾といった国以外だと使えない地域も多いから、その点も注意が必要だね。
ヨーロッパなんかに行くなら、VISAの方がおすすめかな。
三菱UFJデビットの申込みは簡単!
三菱UFJデビットの申込み条件は、以下の3つです。
- 三菱UFJ銀行の口座を保有していること:誰でも口座は作れます。
- (中学生を除く)15歳以上であること
- 日本在住であること
この条件さえ満たしていれば、誰でも作れます。
※デビットカードは「JCB」か「VISA」どちらか一枚のみ発行可能
WEBから申込みを行う場合は、以下のリンク先から手順通りに進めば発行できます。
三菱UFJデビットの使い方
続いて、三菱UFJデビットの使い方を解説していきます。
海外ATMを使用する場合
事前に日本円を銀行口座にチャージしておきます。
- 三菱UFJデビットをATMに入れます。
- 4桁の暗証番号を入力してENTERを押します。
- 「CASH WITHDRAWAL(引き出し)」を押します。
- 「SAVING(普通預金)」を押します。
- 利用金額を選択して、ENTERを押します。
- 現金、カード、レシートを受け取って、終了
それほど難しくありませんね。
※海外ATMを使う際は、空港内や銀行の中などセキュリティのしっかりした場所のものを選び、道端のATMなどは絶対に使わないようにしましょう。
海外は道端にもATMがあるんだけど、そういった場所のATMではスキミング被害に遭いやすいから要注意だよ。
ショッピングの支払いに使う場合
デビットカードで支払いを行う際は、クレジットと同じ扱いになります。
国内外問わず、支払いの際は「カード払いで」と言って渡せば、後は店員さんが処理をしてくれます。
分割回数は1回しかできないので、聞かれた場合は「一括」と答えればOKです。
まとめ:三菱UFJデビットは安心感溢れるカード!
三菱UFJデビットは、海外渡航時にとても役に立つカードです。
細かな手数料などはネットバンク系デビットの方が優秀なものもありますが、やはり強固なセキュリティやメガバンクならではの安心感こそが、三菱UFJデビットの一番の魅力と言えるでしょう。
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